隔離政策が厳しくなりました


 隔離政策は3週目に入りました。スロベニアでは少なくとも4月中旬まで続くと言われています。スロベニアでは4/1現在、検査を受けた方は23,762人、その内感染者が841人、そこから入院されている方は119人でその内集中治療を受けている方は31人となっており、死者は15人となってしまいました。政府は、「このウイルスに打ち勝つにはそれを広げないように努力するしかない。代わりの策はない」とコメントしています。

 

 学校、食料品店や薬局を除くお店が閉まり、公共交通機関もストップ、年金受給者、障害者、妊婦さんなどの感染が心配される方のお買い物時間制限に加え、さらなる政策が発表されています。

 

 一つ目は、お店へ入るときはマスクと手袋の着用が必須ということです。もし買えない場合などはマフラーで顔を覆えば大丈夫。しかしながら店内ではしっかりマスクと自前のゴム手袋着用の方が多く、一人一人が予防に徹している様子が伺えます。

 

 二つ目は、住んでいる市外への外出禁止です。ますます行動範囲を規制しました。今住んでいる市以外の外出は禁止です。週末は車で遠出する人が多いように覆いました。残念なことにわざわざ人が集まる場所に行って感染の危険を高めてしまう方も見受けられますが、人が少ない山や丘に行って散歩する方もいました。しかしながら、それも禁止となりました。

 

 スロベニアで若者からお年寄りまで感染者がいますが、今のところなくなっている方は高齢者の方です。老人ホームでの感染も顕著にみられます。感染を防ごうと一丸となっている状態です。

 

スロベニア大統領ヤネス・ヤンシャさん。
スロベニア大統領ヤネス・ヤンシャさん。

メガアンチコロナパケット発行!


 どこの国でも同じですが、経済のダメージは計り知れません。国の政策によって営業停止に追い込まれている会社、経営者、フリーランサーはもちろんいます。そこで政府はメガパケットと呼ばれる、経済政策を作ることを発表しました。なんと30億€を使って、打撃を受けたビジネス経営者、従業員を救うというのです。

 

 すごいのが会社だけではなく、フリーランサー、農家、年金受給者、学生、子供が3人以上いる家族へも支援するというのです。3月31日には正式決定する予定でしたが、もちろん難航しています。政府は30億の予算で救済措置をとることは合意しているのですが、問題はその使い方。正直、私の目から見ても特にフリーランサーの方の給料補助の仕方は問題です。

 

 決まりによると、3月の収入が今年2月の収入の25%減の場合は350€、4月と5月の収入が2月の収入に比べ50%の場合は700€の給付とありましたが、観光ガイド、文化的プロジェクトで働いている方は2月はほぼ収入0。しかも3月に給付対象にならないなら、4月5月の免除はなしという厳しいもの。もし2月50万円の収入があって、3月25万円収入があった方は給付対象になるのに、2月の収入が10€で、3月が800€の場合対象外となってしまいます。一般的に観光業は2月は何もない時期。トップシーズンはこれからなのに、この政策に対しては非難が多かったのです。

 

 また学生も家族と住んでいる場合、本当に給付が必要なのか。などなど、見直す点が本当に多いのです。また個人的には年金受給者の方は唯一、コロナウイルスに関係なく一定の収入があるグループです。どの程度のサポートが必要なのか、本当に考慮する余地があるのではと思います。

 

しかしながら、スロベニアでは隔離政策にしても経済政策にしてもとても素早く対応していると思うのです。一方、日本では本当にグダグダやっているイメージが。もちろん国の大きさ、普段の移動距離を考えると簡単に公共交通機関を止めることは大きなリスクですが、それにしても、感染者が増大しているのに、要請や自粛という形で済ませているのは残念です。