シュコフィヤロカの紋章の裏話

 

スロベニアの各街には紋章があります。もしその街にお城があれば、そこに紋章をつけた旗だったり、また車のナンバーにも記されていて、持ち主がどこで登録したかがわかってしまうんですね(笑)。スロベニアは四国ほどの面積しかない国なのに、街や村の数がものすごく多いのも特徴です。今日は特別面白い、シュコフィヤロカの紋章についてちょっと説明します。

 

シュコフィヤロカの紋章(foto:Wikipedia)
シュコフィヤロカの紋章(foto:Wikipedia)

 

上の写真がシュコフィヤロカの紋章です。シュコフィヤロカのお城に、冠をかぶった黒人さんがいるのが紋章になっています。おそらくスロベニアで黒人さんが記されているのはこの紋章のみ。おそらくヨーロッパでもこういった紋章は珍しいのではないでしょうか。

 

これは最初に紋章が決められた時から変わっていないデザインでそうで、語り継がれている伝説があります。

 

シュコフィヤロカの名前の由来となった、シュコフ(Škof)というのはスロベニア語で「司教」という意味があり、10世紀後半から正式にカトリック宗派の司教たちの街となりました。

 

シュコフィヤロカ近くのポリャンスカ ドリーナ(Poljanska dolina)という渓谷を通り山道をアブラハムという司教が歩いていました。その時、熊に襲われてしまうのです。その時、彼の召使い(奴隷という説も)の黒人さんが弓で熊を殺し、アブラハムの命を救います。

 

それに感謝した司教は、感謝の気持ちから「彼を有名にし、これから続く世代にも語り継がれるようにする」というようなことを約束し、冠をかぶった黒人さんがそのカトリク宗派の司教のシンボルとなり、結果として紋章になったということです。

 

1883年に作られた石造りの噴水に刻まれている紋章。タウンスクエアで見ることができます。
1883年に作られた石造りの噴水に刻まれている紋章。タウンスクエアで見ることができます。

 

またシュコフィヤロカでは、この黒人さんをモチーフにしたピアスも売っているんですね。ぜひシュコフィヤロカに来た時にはこの黒人さんを探してみてください。